プレMAFの技術情報

血管新生阻害活性評価試験
(ジーン・ステム㈱への委託結果)

試験方法

48 well plate にMatrigelを200 µL/wellコーティングし、HUVECを1万細胞/ 200 µL/wellにて培養した.培養にはHuMedia-EB2にFCSを1%濃度で加えたMediumを用いた.
Medium にはrecombinant human VEGF165(hVEGF165)を10 ng/mlの最終濃度になるように添加し、加えて試験物質を添加した(下記表を参照).培養開始から12~16時間後に写真を撮影し、形成されたtubeの長さ、分岐点を定量化した.測定結果はOMS社の統計解析ソフト「Statcel2」を用いて、全ての群間の比較を一元配置分散分析法(ANOVA)とTukey-Kramer法により有意差があるかどうかを検定した.

※:0.1% DMSO含有リン酸緩衝生理食塩水(PBS)(-)を添加

試験物質 誘発物質濃度
(最終濃度)
試験物質 試験物質濃度
(最終濃度)
Well数
control なし なし 5
VEGFのみ hVEGF165 10 ng/mL なし 5
VEGF+プレMAF hVEGF165 10 ng/mL プレMAF 10 mg/well 5

試験結果

マクロファージ異物貪食割合

プレMAF投与により、血管新生が抑制されている事が分かります。
つまり、プレMAFにはがん細胞に酸素・栄養素を供給する経路となる血管の増殖が抑えられている事を示している。

血管新生とは?

がん細胞は、自身が成長する為に必要な酸素や栄養を得る為に、新しい血管を形成しようと働く。この、新しい血管が形成されることを「血管新生」と呼ばれている。
この新生された血管は、がん細胞への酸素や栄養の供給を行うだけでなく、がん転移の経路も果たしているとも考えれらている。

VEGFとは

血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor)の略。
血管新生に関与する一群の糖タンパク質であり、VEGFの過剰発現は腫瘍の血管増生や転移と関連している事が報告されている。

マクロファージ活性化による自身の自然免疫機能を向上させる事、酸素・栄養の供給血管新生を阻害する事、この2点でがん細胞の増殖等を抑制できるのではないかと考えられる。

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